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広く理解を得るための戦略・戦術欠落の「公共貨幣論」:公共貨幣論から考える-19(総括・批判編)

少しずつ、よくなる社会に・・・


・山口薫氏著『公共貨幣』(2015/9/24刊・東洋経済新報社)
・山口薫氏・山口陽恵氏共著『公共貨幣入門』(2021/10/12刊・集英社インターナショナル新書)
を参考にして「公共貨幣」論のベーシック・ペンションへの組み込みの可能性と方法等を考える<「公共貨幣」論から考えるベーシック・ペンションと社会経済システム>シリーズ。
これまでの記事リストが以下のとおりで、今回第19回を総括としての最終回にと考えていましたが、急遽予定を変更し、総括を(批判編)と(活用編)の2回に分けて20回目を最終回とすることにしました。

「公共貨幣」論から考えるベーシック・ペンションと社会経済システム>シリーズ記事ラインアップ

【第1フェーズ】:『公共貨幣』<第Ⅰ部 債務貨幣システム>第1章~第7章
<第1回>:<「公共貨幣」論から考えるベーシック・ペンションと社会経済システム>シリーズ開始にあたって(2022/6/15)
<第2回>:4つの機能を持つ貨幣、「通貨の単位及び貨幣の発行等に関する法律」「日本銀行法」:公共貨幣論から考える-2(2022/6/17)
<第3回>:政府55%出資の民間特殊法人・日本銀行が抱える不明朗性と存在意義:公共貨幣論から考える-3(2022/6/19)
<第4回>:廃すべき信用創造という民間銀行の利権と不平等:「公共貨幣」論から考える-4(2022/6/21)
<第5回>:権力の支配手段としてのお金の正体:公共貨幣論から考える-5(2022/6/23)
<第6回>:減らすことができない財政赤字・政府債務。これからどうなる、どうする?:公共貨幣論から考える-6(2022/6/25)
<第7回>:現状の債務貨幣システムの欠陥と宿命をどのように理解してもらうか:公共貨幣論から考える-7(2022/6/28)
【第2フェーズ】:『公共貨幣入門』第1章~第3章
<第8回>:債務貨幣システムはなぜ生まれたかを復習する:公共貨幣論から考える-8(2022/7/1)
<第9回>:失われた30年から、何を変革すべきと考えるか:公共貨幣論から考える-9(2022/7/3)
<第10回>:新古典派経済学、ケインズ経済学の破綻とその要因:公共貨幣論から考える-10(2022/7/5)
<第11回>:公共貨幣論よりも広まったMMTへの怨念はらむ批判が残念:公共貨幣論から考える-11(2022/7/7)
【第3フェーズ】:『公共貨幣』第8章~第11章
<第12回>:公共貨幣理論の原型であるシカゴプランの政治的実現可能性が奪われた謎:公共貨幣論から考える-12(2022/7/10)
<第13回>:社会システムへの配慮が欠落したマクロ経済公共貨幣理論にならぬように:公共貨幣論から考える-13(2022/7/13)
<第14回>:公共貨幣システムで、本当に政府債務もインフレも失業もなくなるのか:公共貨幣論から考える-14(2022/7/16)
<第15回>:ユートピア論に変わってしまった公共貨幣理論経済学:公共貨幣論から考える-15(2022/7/19)
【第4フェーズ】:『公共貨幣』<第Ⅲ部 公共貨幣システムへの移行>第12章・第13『公共貨幣入門』第4章・第5章
<第16回>:「公共貨幣法案」に見る政治行政及び社会経済システム視野狭窄症と消化不良:公共貨幣論から考える-16(2022/7/22)
<第17回>:公共貨幣理論を理解し、賛同する政治家・政党は現状存在するか:公共貨幣論から考える-17(2022/7/24)
<第18回>:公共貨幣が生みだす新しい国と社会とは:公共貨幣論から考えるー18(2022/7/29)
<第19回>:広く理解を得るための戦略・戦術欠落の「公共貨幣論」:公共貨幣論から考える-19(総括・批判編)(2022/7/30)



なお、すべての回に共通として、両書で多用されている、山口氏構築の会計システムダイナミックスマクロ経済理論に基づく種々のシミュレーショングラフ類と公共貨幣理論の基本となる種々のロジックを図示したシステムダイナミックチャートを、まったく記事中に転記・転載しませんでした。
著作権の問題もありますが、何より、それらが「公共貨幣論」の絶対性を補完・保証するものと考えなかったことと、同論の理解を進めるためには、文章で整理し、示すべきと考えたからです。
ご了承頂ければと思います。

<「公共貨幣」論から考えるベーシック・ペンションと社会経済システム>シリーズ-19(総括・批判編)

総括・批判編:公共貨幣論のベーシック・ペンション構築及び社会経済システム改革への活かし方

全19回シリーズ、各回のテーマ

6月15日から開始した<公共貨幣論から考える>シリーズは、前回の18回目までで、2冊の書を参考にしての記事投稿を終えています。
上記がそのすべての記事リストですが、それぞれのタイトルだけを抽出すると以下のようになりました。

 1.<「公共貨幣」論から考えるベーシック・ペンションと社会経済システム>シリーズ開始にあたって
 
2.4つの機能を持つ貨幣、「通貨の単位及び貨幣の発行等に関する法律」「日本銀行法」
 3.政府55%出資の民間特殊法人・日本銀行が抱える不明朗性と存在意義
 
4.廃すべき信用創造という民間銀行の利権と不平等
 5.権力の支配手段としてのお金の正体
 
6.減らすことができない財政赤字・政府債務。これからどうなる、どうする?
 7.現状の債務貨幣システムの欠陥と宿命をどのように理解してもらうか
 
8.債務貨幣システムはなぜ生まれたかを復習する
 9.失われた30年から、何を変革すべきと考えるか
10.新古典派経済学、ケインズ経済学の破綻とその要因
11.公共貨幣論よりも広まったMMTへの怨念はらむ批判が残念
12.公共貨幣理論の原型であるシカゴプランの政治的実現可能性が奪われた謎
13.社会システムへの配慮が欠落したマクロ経済公共貨幣理論にならぬように
14.公共貨幣システムで、本当に政府債務もインフレも失業もなくなるのか
15.ユートピア論に変わってしまった公共貨幣理論経済学
16.「公共貨幣法案」に見る政治行政及び社会経済システム視野狭窄症と消化不良
17.公共貨幣理論を理解し、賛同する政治家・政党は現状存在するか
18.公共貨幣が生みだす新しい国と社会とは
19.ベーシック・ペンション構想に公共貨幣理論をどう活かすか


シリーズを2冊の書を組み合わせて下記にあるように構成して始め、進めてきたのですが、今こうして振り返り、個々の記事のタイトルを繋ぎ合わせると、「公共貨幣論」に対して感じてきた疑問・疑念そして不安が示されていると感じます。

結論から述べると、私は、山口薫氏提案の「公共貨幣論」を全面的には支持せず、提案している「日本独自のベーシックインカム、ベーシック・ペンション生活基礎年金」構想及び提案に、その一部を反映させるにとどめたいと思います。

今回の総括の前半は、批判編として、山口氏提起の「公共貨幣論」不支持の理由、反対理由、そして課題等を整理してみることにしました。

公共貨幣論の弱点・課題


1.シミュレーション主義・手法による理論形成への疑問

マクロ経済学という性質上、やむを得ないというか、それが当然と理解すべきなのか分かりませんが、山口公共貨幣理論は、過去の多種多様かつ膨大な経済データの集約・分析等に基づき導き出した多数の数式を用いてのシミュレーション結果を理論的根拠・裏付けとして用いています。
過去の特定した経済事象が、そのシミュレーション結果で証明された。
これは債務貨幣システムの欠陥を示すために多用されています。
一方、この債務貨幣システムの欠陥を決定づけたシミュレーションに加え、これからの特定した年数後の予測・推定をそのシミュレーション結果として得た。
その結果が、公共貨幣理論の正しさを示し、裏付けるものとなる。

こうしたアプローチが一応理論形成の王道というべきかどうか門外漢の私には分かりません。
恐らく主流派経済学においても、その他の経済学においても、データ収集・分析、ロジック形成と同様の手順を踏んできており、故に正しい予言・予測であるとしたのでしょう。
しかしそのほとんどは、異なる結果を招き、その理論が未来永劫適用できるものには決してなり得なかったことは、すべての経済学者は好むと好まざるとに拘わらず、認識しているはずです。
素人ゆえの私には、山口氏が絶対的自信をもつ「公共貨幣理論」にも同様の匂いを感じられるのです。

2.ユートピア論的・社会主義経済的理論への疑問・不安

債務貨幣システムの欠陥を示したところまでは、ほぼほぼ賛同できたのですが、理想と掲げた公共貨幣システムの導入・移行とその先を描き始めたところから、どうも経済学者としての冷静・冷徹な思考回路から逸脱してしまったかのように、趣が大きく変わってしまいました。
むらトピア経営、新国生み、日本的経営、終身雇用と参加型職場経営の融合・・・。
公共貨幣システムが導入された山口氏の理想は、社会主義経済体制によるユートピアの実現にある。
そうとしか思えないような展開・帰結となってしまいました。
1%対99%という象徴的な問題提起は、資本家憎しから始まる、ある意味、時空を乗り越えての革命思想的な論述にたどり着いてしまいます。
しかもそれは、家父長制をも連想させる家族主義的経営や日本的経営をも包摂させようという、左右のミキシング志向さえ想像させる、ある意味支離滅裂の、異端・異能の非論理的経済学といえます。
これでは、貸借対照表を活用して、債務貨幣システムから公共貨幣システムへの移行で留めることができたロジックが、将来的には雲散霧消してしまうのではという危うさ、疑問、不安を抱かせることになってしまいました。

3.「失われた30年」へのこだわりよりも、公共貨幣システム導入後の財政・金融政策の在り方を:オーソドックスな経済学、経済理論としての不足

山口氏自身及び公共貨幣論に対する毀誉褒貶があった期間も一部含む「失われた30年」へのこだわりが強すぎる。
そう感じます。
確かにその30年間の財政・金融政策の失敗が、政府の借金を大きく膨らませ、経済の停滞、所得格差の拡大等、負の現実を招いたのでしょう。
しかし、失われた30年を30年前に戻してやり直すことも、30年の歴史を消去することも不可能です。
その間膨張した政府債務を、ゼロにする。
それも基本的には、これからの時間・時代の課題として取り組むわけで、まずマイナス(借金)を解消する。
そのため行う施策を挙げていますが、当然それは、年間の政府予算管理や政治・行政活動が日常的に進められることと並行しての取り組みであり、それらと切り離して進んでいくわけではありません。
従い、移行プログラムの進行中も、移行後も、財政・金融政策は、公共貨幣体制のもとで進められていきます。
この時の財政・金融政策、政府予算管理が、どのように行われていくか、いくべきか。
税制・税収、社会保険料の歳入歳出、年間国家予算規模、GDP見通し、想定外事情発生時の危機管理。
それらの議論・検討・提案が欠落しており、借金ゼロ化の移行プログラムの実行・実現可能シミュレーション・試算で仕事はおしまいというかのようです。

4.関連する社会経済システム、制度等の改革への踏み込み不足・欠落

公共貨幣制への移行で、日本銀行は廃止されて公共貨幣庫になり、政府・自治体の財政上、行政上必要なお金は、都度発行される。
多種多様な医療・健康・障害等社会保障制度、年金制度、労働制度、教育制度などすべての行政ニーズだけでなく、経済活動、資源問題など全方位での財政ニーズを満たすために必要なお金はいくらで、どのような管理機構・機能で管理運用されるのか。
公共貨幣は、こうしたすべての社会経済、社会生活を営むための必須であり、公共貨幣導入と同時に対応可能な準備を欠かせません。
公共貨幣システム社会における社会保険制度をどのように改革し、運用していくのか。
それらの課題についても、両書では、ほとんど触れることはありませんでした。

5.政治イシュー化、及び政治的管理運用システム化戦略・戦術の欠落

どんな素晴らしい理論であっても、現実的に議論・検討を生むに至らなければ、ただの情報であり、いずれ関心も持たれず、消えていくだけです。
どの政党かが、公共貨幣システムを十分理解した上で、公約や党の基本方針等に組み入れ、公表・公開し、法律案を提出し、審議に入る。
こうした一連の流れ、道筋を作らない限り、公共貨幣理論は、単にだれか変わっている、異端の人が提案しているだけの異質・異端・常識を無視した理論に終わってしまう可能性もあります。
(今までがそういう事情・状態にあったとも言えるのですが。)

前回の記事
公共貨幣が生みだす新しい国と社会とは:公共貨幣論から考えるー18(2022/7/29)
の中で、<公共貨幣で何ができるのか、新国生みイニシアティブ5大プログラム>として
1)基礎体力回復プログラム
 ・国民全員に一律年間20万円を4年間支給 ・消費税をゼロに
2)体力増強プログラム
 ・非正規社員を正規社員化 ・むらとぴあ経営(従業員持株・職場民主主義)実践
 ・最低賃金(時給1500円)保証
3)長期人間力(氣・知・体力)向上プログラム
 ・国公立大学の授業料無料化 ・既存奨学金負担をすべて公共貨幣で賄う
4)健康・文化的生活保証(憲法25条)プログラム
 ・「健康で文化的な最低限度の生活を営む権利」保証のための子育て世帯への上限300万円給付
 ・予防医療・医学、および予防医療保険制度を促進
5)隣国民との友好外交プログラム
 ・地産地消農業・環境保全
等が挙げられていました。
公共貨幣で何ができるのか」となれば、こうした例は、とめどもなく出てきますし、歯止めが効かなくなるリスクも当然起きます。
結局、政治の在り方の影響を直接受けるわけで、公共貨幣システムは、為政者(多数政党)の都合により運用管理されるリスクを看過できません。
唯一無二のご自分の理論に対する自信の大きさゆえか、公共貨幣システム社会経済における立法・行政の在り方にも改革が必要であることを失念しているかのような「公共貨幣論」。
残念ですが、しかし、想定内のことでもありますが、総合評価としても、納得度・満足度が低いものとなりました。

以上アトランダムに申し上げてきた公共貨幣論批判ですが、細かいことを言い出せば切りがありません。
ただもう一つ別の視点で申し上げると、公共貨幣論をより多くの人々に知ってもらい、理解してもらい、その上で支持もしてもらえるレベル・内容の論述にはなっていないということを批判の締めくくりに申し添えたいと思います。

とは言っても、ベーシック・ペンション生活基礎年金制度案に磨きをかけ、高い信頼を得る上で有効と思われるいくつかの事項やヒントは、当然ありました。
次回、(総括・活用編)として、それらを整理し、私自身活動の次のステップに活かしていきたいと思います。

【日本独自のベーシックインカム、ベーシック・ペンション生活基礎年金2022年案】

ベーシック・ペンション法(生活基礎年金法)2022年版法案:2022年ベーシック・ペンション案-1(2022/2/16)
少子化・高齢化社会対策優先でベーシック・ペンション実現へ:2022年ベーシック・ペンション案-2(2022/2/17)
マイナポイントでベーシック・ペンション暫定支給時の管理運用方法と発行額:2022年ベーシック・ペンション案-3(2022/2/18)
困窮者生活保護制度から全国民生活保障制度ベーシック・ペンションへ:2022年ベーシック・ペンション案-4(2022/2/19)

「公共貨幣」論から考えるベーシック・ペンションと社会経済システム>シリーズ構成

 1.はじめに:<「公共貨幣」論から考えるベーシック・ペンションと社会経済システム>シリーズ開始にあたって
【第1フェーズ】:『公共貨幣』<第Ⅰ部 債務貨幣システム>第1章~第7章
 2.<第1章 経済学とは何か>から
 3.<第2章 お金とは何か>から
 4.<第3章 日本銀行は必要か>から
 5.<第4章 お金はなぜ無から創られるのか>から
 6.<第5章 お金はなぜ支配の手段となるのか>から
 7.<第6章 国の借金はなぜ増え続けるのか>から
 8.<第7章 債務貨幣システムはデット・エンドだ>から
【第2フェーズ】:『公共貨幣入門』第1章~第3章
 9.<第1章 債務貨幣システムと「失われた30年」>から
10.<第2章 主流派経済学の破綻>から
11.<第3章 MMTは債務貨幣のデザイン欠陥を隠蔽>から
【第3フェーズ】:『公共貨幣』<第Ⅱ部 公共貨幣システム>第8章~第11章
12.<第8章 シカゴプラン(貨幣改革)とは何か>から
13.<第9章 公共貨幣システムの誕生>から
14.<第10章 国の借金は返済できる>から
15.<第11章 公共貨幣で輝く未来>から
【第4フェーズ】:『公共貨幣』<第Ⅲ部 公共貨幣システムへの移行>第12章・第13『公共貨幣入門』第4章・第5章
16.<第13章 日本国公共貨幣法>
  ※<第12章 公共貨幣システムへの移行モデリング>省略
17.<第4章 公共貨幣システムへの移行>から
18.<第5章 公共貨幣で新国生みイニシアティブ>から
19.総括・批判編:公共貨幣論のベーシック・ペンション構築及び社会経済システム改革への活かし方-1
20.総括・活用編:公共貨幣論のベーシック・ペンション構築及び社会経済システム改革への活かし方-2

公共貨幣』の構成

はじめに
第Ⅰ部 債務貨幣システム
第1章 経済学とは何か

 1.3つの経済学:バークレーでの挑戦
 1.1 アロー・ドブルーモデル
 1.2 新古典派経済学のエッセンス
 1.3 経済思想のモデル
 2.「むらトピア経済」の誕生
 2.1 トフラー『第三の波』の衝撃
 2.2 むらトピア経済
 3.システムダイナミックスとの出会い
 3.1 会計システムダイナミックス
 3.2 バークレーからの再挑戦
 4.リーマンショック
 4.1 歴史は繰り返された
 4.2 ゾンビ経済学
 4.3 経営学のタブー
 4.4 孫悟空と釈迦の手 
第2章 お金とは何か
 1.ことわざに見るお金
 1.1 価値尺度情報
 1.2 交換手段
 1.3 価値保蔵
 1.4 権力の支配
 2.貨幣の定義
  2.1 ストック・フロー図でみるお金の流れ
2.2 教科書による定義
  2.3 アリストテレスの定義
3.法貨 Legal Tender
 3.1 政府貨幣⇒制限付き法貨
 3.2 日本銀行券⇒無制限法貨
 3.3 マネタリーベース=法貨
 3.4 米国の法貨
第3章 日本銀行は必要か
 1.日本銀行は民間会社
 2.日銀に出資するメリット
 3.日本銀行のビジネスモデル
  3.1 日銀の収入源
  3.2 税金から利息を収奪
 4.不可解な剰余金処分
  4.1 剰余金(利益)隠し
  4.2 国債利息計算の丸投げ
  4.3 民間出身者への剰余金配当
第4章 お金はなぜ無から創られるのか
 1.預金は法貨なのか
 1.1 日銀のマネーストック定義
 1.2 預金は通貨(法貨)ではない
 1.3 無から創られる預金
 2.信用創造のメカニズム
  2.1 教科書が教える部分準備銀行制度  
  2.2 銀行貸出が預金(信用)を創る
  2.3 預金は誰のもの
第5章 お金はなぜ支配の手段となるか
 1.「金が金を儲ける」
 2.複利計算の驚異と恐怖
  2.1 指数的成長と倍増(半減)時間
  2.2 借金地獄の恐怖
 3.権力の支配手段
  3.1 支配の質的構造変化
  3.2 「グローバル企業支配のネットワーク」
  3.3 支配の階層 Sphere of Influence
 4.債務貨幣・株式所有システムの振る舞い
第6章 国の借金はなぜ増え続けるのか
 1.借金地獄の日本
  1.1 ジャパンアズナンバーワンの難破
  1.2 消費増税8%でも借金は増大!
1.3 政府債務簡素SDモデル
  1.4 長期債務残高のシミュレーション
  1.5 消費増税で借金増大、なぜ?
  1.6 借金返済で金が消える!
  1.7 財政健全化のシミュレーション
 2.米国の債務危機
 3.OECDの債務危機
 4.3つの破局シナリオ
第7章 債務貨幣システムはデット・エンドだ
 1.債務危機回避のシミュレーション
 2.債務増大はストップできるが・・・
  2.1 歳出を10%削減
2.2 消費税を5%から10%に引き上げ
 3.「財政の崖」から転落する
 4.泣き面に蜂
第Ⅱ部 公共貨幣システム
第8章 シカゴプラン(貨幣改革)とは何か

 1.レバレッジ・ポイントを探せ
 2.シカゴプランの誕生
 2.1 1929年の株価大暴落と銀行休日
 2.2 「銀行改革のためのシカゴプラン」
 2.3 フレデリック・ソディ(ノーベル化学賞)
 2.4 グラス・スティーガル法
 3.フィッシャーの「シカゴプラン」
 3.1 大恐慌の債務 ー デフレ理論
 3.2 100%準備システム
 3.3 100%準備システムがもたらす利点
 3.4 1935年改訂銀行法の攻防
 3.5 「貨幣改革のためのプログラム」
 3.6 フィッシャー晩年の挑戦
 4.ケインズの一般理論
 4.1 雇用・利子および貨幣の一般理論
 4.2 ケインズとシカゴプラン
 5.闇に葬られたシカゴプラン
 5.1 ミルトン・フリードマンのシカゴプラン
 5.2 タブーとなったシカゴプラン
 5.3 グラス・スティーガル法の廃案
第9章 公共貨幣システムの誕生
 1.システムデザイン
 1.1 米国貨幣法モデリング3部作
 1.2 「公共貨幣」の概念
 1.3 米国議会ブリーフィング
 2.「貨幣とマクロ経済ダイナミックス」の出版
 3.公共貨幣システムと貨幣の流通
 3.1 公共貨幣システムの特徴
 3.2 公共貨幣と銀行貸出
第10章 国の借金は完済できる
 1.債務完済のレバレッジ・ポイント
 2.債務完済のシミュレーション
 3.債務完済でインフレにならないの?
 4.万能薬ではないが
 5.公共貨幣政策
第11章 公共貨幣で輝く未来
 1.公共貨幣システムの構築
 2.公共貨幣vs.債務貨幣システム
 2.1 システム構築の比較
 2.2 システム構築の振る舞い比較
 3.政府債務完済の幸運を活かす
 3.1 デット・エンドの終焉
 3.2 民の活力を取り戻す
 3.3 経済基盤に活力を与える
 4.公共貨幣システムの応用
 4.1 寡占化は防げるのか
 4.2 女性にメリットはあるのか
 5.新生むらトピア経済
 6.レバレッジ・ポイントを誤るな!
第Ⅲ部 公共貨幣システムへの移行
第12章 公共貨幣システムへの移行モデリング

 1.貨幣改革タブーの崩壊
 1.1 ロン・ポール議員の連銀批判
 1.2 クシニッチ議員のNEED法案
 1.3 IMF論文「シカゴプラン再考」
 1.4 ターナー卿の公的貨幣ファイナンス(OMF)
 1.5 170年ぶりの英議会ディベート
 1.6 スイスの貨幣改革国民投票イニシアティブ
 2.債務貨幣システムから
 3.量的緩和(QE)の失敗を経て
 3.1 異次元の金融緩和
 3.2 マネーストックはなぜ増えない?
 3.3 現金をなぜばらまかないのか?
 4.公共貨幣システムへの移行
 4.1 移行(Transition)目標
 4.2 移行Transitionステップ
 5.120%のみんなが幸せに
 5.1 分割・支配統治の終焉
 5.2 100%のみんなを愛で包み
 5.3 大和の心で120%のみんなが幸せに
第13章 日本国公共貨幣法
 1.公共貨幣法の概観
 2.公共貨幣法メイキングのポイント
 3.日本国公共貨幣法
付録A 米国貨幣法
おわりに

公共貨幣入門』の構成

はじめに貨幣の定義ありき
第1章 債務貨幣システムと「失われた30年」
1.あなたのお金は誰かの借金
2.銀行貸出と預金創造
3.債務総額の内訳と日本経済の驚きの事実
4.日本経済の失われた30年
5.バブルの根本原因とその教訓
6.借金地獄と3つの破綻シナリオ
第2章 主流派経済学の破綻
1.市場原理主義の新古典派経済学
2.外生的債務貨幣を想定するケインズ経済学
3.主流派IS-LM理論の破綻
4.IS-LM理論のパラダイムシフト
第3章 MMTは債務貨幣のデザイン欠陥を隠蔽
1.貨幣理論を分類すれば4つしかない
2.MMTは虚偽の貨幣論
3.MMTの「就業保障プログラム」は対症療法
第4章 公共貨幣システムへの移行
1.システムの移行目標
2.移行の7プロセス
3.公共貨幣システムの新経済風景
第5章 公共貨幣で新国生みイニシアティブ
1.公共貨幣への移行:2つの登山道
2.新国生みイニシアティブの5大プログラム
3.プログラムのシステム思考

少しずつ、よくなる社会に・・・

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