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2020年BP考察

ブロックチェーン専門家の藤井靖史氏が日本独自のBI、ベーシック・ペンションを評価(2020/12/29)

2020年BP考察

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 先般、12月18日に
日本初デジタル地域通貨「白虎」開発の藤井靖史会津大客員准教授にアプローチ
という記事を投稿しました。

 私が提案している日本独自のベーシック・インカム、生活基礎年金ベーシック・ペンションBPは、日本国内でのみ利用できるデジタル通貨としており、技術的に可能かどうか、専門家に何かしらの意見・評価を頂くことはありませんでした。
 そこで、日経記事で地域通貨デジタルByacco白虎の開発に携わっていらっしゃるブロックチェーンの専門家で藤井氏を知り、私の構想を見て頂き、ご意見を頂きたいと思って、連絡させて頂いたわけです。
 その記事にも載せましたが、私の提案する通貨はJBPは、以下の特徴・要件を持つものです。

1.ベーシック・ペンション生活基礎年金は
日本銀行発行のベーシック・ペンション生活基礎年金JBPデジタル通貨
2.ベーシック・ペンションの支給額及び支給方法
・生活基礎年金月額15万円、児童基礎年金月額8万円等
・個人番号(マイナンバー)と紐付けした日本銀行本人名義JBP専用口座に振り込み
3.ベーシック・ペンション、JBP通貨の利用方法
・基礎的生活費限定利用制のJBP
・JBP受け入れ事業所の登録制
・(一次・二次)受け入れ事業所のJBP通貨処理
・JBPの使用・流通期間限定制:受給通貨の利用可能期間は4年間
・譲渡・贈与・相続・資産化禁止のJBP
4.ベーシック・ペンション、JBP通貨の管理システム
・年度別発行通貨管理システムと総合発行残高管理システム
・日本銀行によるJBP通貨の回収と消却


 藤井氏には、以下の記事を添付して、ご覧頂けるようお願いしました。
ベーシック・ペンション宣言!-1:日本独自のベーシックインカム生活基礎年金導入を



 そして、ついに、昨日12月28日(月)に、ご丁寧なご返事・ご回答を頂きました。

 返信遅れましてすいません。ようやく目を通すことができました。
 おもしろい提案
だと思います。
 このような取組が各国で行われることを期待して、ブロックチェーンのオープンソースとして公開しています。
 価値交換がデザインできる時代
になってきましたので、このようなご提案も可能になってきていると実感しています。


 本当に嬉しい回答を頂けました。
 私がこの中で大切にしたいキーワードの一つが、「ブロックチェーン」です。
 この技術による裏付けを確認できたことで、自分の案に自信を持つことが可能になりました。

 次に、「価値交換がデザインできる」というものです。
 私の案の中で、国内でのみ流通し、現金への交換が、利用する国民レベルではできないこと、日銀が回収後バーン(消却)した後、新たな通貨に変えて発行すること、年次ごとに通貨を管理することなど、いくつもの条件をつけています。
 こうした諸条件を前提として、特定目的デジタル通貨の流通プロセス全般で「価値交換」システムが「デザイン」されているベーシック・ペンションなのです。

 そしてなにより、
◎ おもしろい提案と思う。  
◎ このような提案も可能になってきていると実感している。

と評価頂けたことが、ものすごいご褒美を頂けたようで、今年の取り組みが、それなりに意義があったと感じ入っています。

立ちはだかる政治イシュー化のハードル

 しかし、藤井氏は、最後にこう一言添えてくださいました。

ご提案を実現しようとすると、政治家の方を巻き込まねばですね。

 そうです。
 そのとおりで、最も自覚していること、難関・難題と思っている課題です。
 すでにご理解頂いているかもしれませんが、真剣にベーシック・インカムの導入を検討している既成政党はありません。
 SNS等でベーシック・インカム導入を主張している人々には、政府・日銀・国はいくらでもお札を刷って発行し、配れるというグループと、財源問題を理由に、部分的ベーシック・インカムの導入を主張するグループがあります。
 竹中某が主張する新自由主義派の論は、まさに論外の論で、無視すべきものです。

 こうした状況・背景を考え、また現状の社会問題・社会保障問題等を考え合わせると、新しいリベラルグループによるベーシック・ペンション導入提案と関連する社会保障制度全般や関連法制の改定提案を行うことが理想と考えたわけです。
 それが、女性主体グループを創設し、組織基盤を広げつつ、政治会派化し、衆議院選挙への立候補と議席獲得、法案提案までを構想するものです。
 2021年を起点にして、なんとか10年後2030年までには、ベーシック・ペンションを実現し、併せて社会保障制度・関連法制も改正することを目標にしたいと思うのですが。

 もちろん、この取り組みは、そうそう簡単なことではありません。
 どちらが保守かわからないほどのリベラル野党は、常識の呪縛に囚われ、財源論に縛られて、麻生財務相が牛耳る財務省巣窟の抵抗を覆すことが全く期待できません。
 ならば、まっさらな状態から社会保障制度、社会システム、政治システムの改革に取り組むことを方針とする新しいリベラルの創出で取り組んだ方が、意外に実現が早いかもしれない、と考えるのです。
 しかし、絶対的にこうでなければ、ということではなく、既存政党が、方針を明確に定め、ベーシック・ペンションを理解し、必要に応じ修正もし、選挙公約に掲げて与党と対決してくれればより望ましいことと考えています。
 いずれにしても、2021年、新たな気持で、種々主張・提案して行こうと思っています。

 長くなりました。
 今回の目的は、ベーシック・ペンションで提案のデジタル通貨構想が、技術的に可能であることを専門家の方から回答頂けたことのご報告でした。

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本稿は、WEBサイト https://2050society.com 2020年12月29日投稿記事 2050society.com/?p=1957 を転載したものです。
当ベーシックインカム、ベーシック・ペンション専用サイト http://basicpension.jp は2021年1月1日に開設しました。
しかし、2020年から上記WEBサイトで、ベーシックインカムに関する考察と記事投稿を行っていました。
そこで、同年中のベーシックインカム及び同年12月から用い始めたベーシック・ペンションに関するすべての記事を、当サイトに、実際の投稿日扱いで、2023年3月から転載作業を開始。
数日間かけて、不要部分の削除を含め一部修正を加えて、転載と公開を行うこととしました。
なお、現記事中には相当数の画像を挿入していますが、当転載記事では、必要な資料画像のみそのまま活用し、他は削除しています。
原記事は、上記リンクから確認頂けます。

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