ヤフーの給与PayPay払いは、ベーシック・ペンション専用デジタル通貨JBPC支給に通じる
ヤフー、給与の一部をPayPayで支給
あの Yahoo! が、来月3月に、自社社員への給与の一部を、同じソフトバンクグループ傘下の電子マネー「PayPay(ペイペイ)」で支給することが発表されました。
具体的には、在宅勤務手当として、社員全員に一律5万円分。
これは、政府が今年2021年春にも解禁するとされている、給与のデジタル払いに先行する例となります。
当然、給与振込口座として利用されている市中金融機関の存在意義が一つ消えることになるため、銀行は反対していますが、デジタル化の流れに逆らうことはできません。
私のベーシック・ペンション提案の中の、日銀に専用口座を開設して振り込む方式に対して、それじゃ市中銀行が潰れる、と怒った人がいました。
通常の就労での給与振り込みは変わらないのですから、JBPCの特殊性を考慮しない短絡した評価だったんですが、これと似たような感覚と理解もできます。
しかし、電子マネーでの給与支給が進めば、確かに銀行の存在が相当希薄になり、ビジネスモデルの大転換が必要になりますね。
この話は、ここでは余談。
本題に戻ります。
PayPayによる給与所得支給と専用デジタル通貨JBPCによる生活基礎年金支給との類似性
この話から思い浮かんだのが、日本独自のベーシックインカムとして提案しているベーシック・ペンションです。
ご存知かと思いますが、ベーシック・ペンション生活基礎年金は、その使用目的・流通範囲が日本国内のに承認を受けた事業所だけに限定されるデジタル通貨JBPCで支給されます。
PayPayは、すべての支払い・決済に利用できるわけではなく、いわゆる、契約している事業者群が形成する「PayPay経済圏」でのみ利用可能です。
JBPCも、日本という地域かつ認可を受けた事業所だけ、言うならば「JBPC経済圏」でのみ利用できる、一種の電子マネーです。
但し、一定期間内の利用に限定され、その期限が来ると消却されるため、ブロックチェーン技術を用いたデジタル通貨である、電子マネーとは根本的に違います。
また、今回のヤフーの例では、一部のみがPayPay で支給され、他は一般の法定通貨として、個人の指定口座に振り込まれます。
これをベーシック・ペンションに置き換えてみると、通常働いて得る給与等は、個人の指定市中金融機関の口座に振り込まれます。
但し、いずれ銀行などではなく、PayPay など電子マネー用に設定したアカウントに送金されることになる例が増えますが。
一方、JBPCは、日銀に個人番号カードと紐付けして開設したJBPC専用口座に振り込まれます。
こんなイメージを持って頂ければ、と思い紹介しました。
唐突に思われた方もいらっしゃるのではと思います。
ベーシック・ペンションとは何かご存じないと、意味不明の投稿ですね。
ベーシック・ペンションについては、以下を順に確認頂ければご理解頂けると思いますので、チェックしてみてください。
◆ 日本独自のベーシック・インカム、ベーシック・ペンションとは
(2021/1/17)
◆ なぜ循環し、回収消却され、再生し、世代を継承していくベーシック
・ペンションなのか:ベーシック・ペンション10のなぜ?-6~10
(2021/1/24)
◆ なぜベーシック・ペンションは現金ではなくデジタル通貨なのか:
DX時代の必然としてのJBPC(2021/2/17)
ベーシック・ペンションが形成する「JBPC経済圏」とその貢献
ここで、もう一つ、先述した「JBPC経済圏」の形成の意義・重要性を強調しておきたいと思います。
専用デジタル通貨で支給するベーシック・ペンション生活基礎年金は、経済対策を第一の目的とするものではありませんが、その利用・管理システムにより、副次的に、以下の実現に繋がるのです。
1.自給自足経済システムを目標の一つとすることで、国と国民の安全保
障・生活保障に貢献する
2.その支給により安定的な需要を創出することで、国内経済の振興・安
定的成長に貢献する
3.その安定的成長による雇用創出と就労所得の増加に大きく寄与する
これらは、多々ある機能・効果の一部であり、その他について、今後引き続いて報告・説明を行っていきたいと考えています。
こちらもご参考に
⇒ MMTに基づくベーシックインカム反対理由:歯止めが効かなくなるヘリコプター・マネーの政治的リスク、グローバル社会リスク(2021/2/12)
⇒ なぜベーシック・ペンションは現金ではなくデジタル通貨なのか:DX時代の必然としてのJBPC(2021/2/17)
コメント ( 0 )
トラックバックは利用できません。
この記事へのコメントはありません。