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2020・21年考察

対ベーシックサービス論、ジェンダー視点ベーシックインカム論を展開:第5ステップ2020年11月

昨年2020年4月に開設したWEBサイト https://2050society.com で検討考察を始め、12月には「ベーシック・ペンション」という名称を用いて、日本独自のベーシック・インカムの実現をめざそうと考えるに至るまでの経緯を、順にたどっています。

ベーシックインカムとの遭遇と初期考察:第1ステップ2020年4月~6月(2021/1/3)
コロナ下で進めたベーシックインカム、シアン検討:第2ステップ2020年6月~8月(2021/1/4)
ベーシックインカム法案作りにトライ:第3ステップ2020年9月(2021/1/5)
ベーシックインカム生活基礎年金案を再考察:第4ステップ2020年10月(2021/1/6)

と10月まで進めてきました。
11月は、ここまでの運びと違い、若干それ以外の記事もありますが、大きくは2つのテーマに固定・区分して連載しました。



一つは、ベーシックインカムに対して疑問を呈し、それに替わって「ベーシック・サービス」を提案する井手英策氏が主宰するグループの主張に対する考察シリーズ。
これは主に『ベーシックインカムを問いなおす その現実と可能性』『未来の再建 』という書を参考に用いて行いました。

【第5ステップ-1】:2020年11月:ベーシックサービス主張論『ベーシックインカムを問いなおす』『未来の 再建』との対論シリーズ、ラインアップ

 1.今野晴貴氏「労働の視点から見たベーシックインカム論」への対論
  (2020/11/3)
 2.藤田孝典氏「貧困問題とベーシックインカム」への対論(2020/11/5)
 3.竹信三恵子氏「ベーシックインカムはジェンダー平等の切り札か」へ
   の対論(2020/11/7)
 4.井手英策氏「財政とベーシックインカム」への対論(2020/11/9)
 5.森 周子氏「ベーシックインカムと制度・政策」への対論(2020/11/11)
 6.志賀信夫氏「ベーシックインカムと自由」への対論(2020/11/13)
 7.佐々木隆治氏「ベーシックインカムと資本主義システム」ヘの対論
  (2020/11/15)
 8.井手英策氏「ベーシック・サービスの提唱」への対論:『未来の再建』
   から(2020/11/17)
 9.井手英策氏「未来の再建のためのベーシック・サービス」とは:『未
   来の再建』より-2(2020/11/18)
 10.ベーシックサービスは、ベーシックインカムの後で:『幸福の財政
   論』的BSへの決別と協働への道筋(2020/11/26)


基本的には、井手英策氏の提案には賛成できません。
その内容・根拠・評価等は、上記の各記事で確認頂ければと思います。

もう一つは、回数は少ないですが、『ベーシックインカムとジェンダー 生きづらさからの解放に向けて』『お金のために働く必要がなくなったら、何をしますか? 』を参考にして、ジェンダーやフェミニズムの観点からベーシックインカムについて考察したシリーズです。

【第5ステップ-2】:2020年11月:ジェンダー&フェミニズムとBIとの関係をテーマに『ベーシックインカムとジェンダー』等から考えるシリーズ、ラインアップ

1.白崎朝子氏「あとがき」から考える『ベーシックインカムとジェンダー』論(2020/11/28)
2.性別役割分業解放料としてのBI、口止め料としてのBI(2020/11/29)
3.マジョリティとしての女性水平グループ創出へ(2020/11/30)

同書の内容については、ベーシックサービス論よりも重く、大切なことと受け止めています。
同書は、ある意味ベーシックインカムだけに限定して考えさせられるものではなく、社会保障制度のみならず、労働問題・家族問題等広範にジェンダー及びフェミニズムと関係させて論じられており、考えさせられるものです。

その対策の一部として、女性主体の政治会派・政党の創設、それ以前のカウンター・デモクラシー活動を考察し、https://2050society.com で提案しています。
お時間がありましたら、同サイトで、その関連での記事も見て頂ければと思います。

それ以外に投稿したのが、それぞれは関連性がない、以下の3記事です。

ポストコロナの税制改革とベーシックインカム財源問題(2020/11/19)
は、記事タイトルのとおりです。

それまでもベーシックインカムの実現には、政治イシュー化することが必要であることを、提起してきていました。
既成政党ではムリと考え、そのために新しい、従来にないリベラル政治会派を女性主体で創設すべく、その基盤として、カウンター・デモクラシー活動を行う「平和と社会保障と民主主義を守る会」を立ち上げることを提起。
そのテーマでの連載の一つとして、以下の記事を投稿しました。
リベラル・女性主体会派・ベーシックインカム、社会問題解決のための三段論法:「『リベ敵』から考える-6」「政治改革実現、唯一の方法-4」(2020/11/24)

そして、12月に1年間のまとめを行うべく、それまでの整理・振り返りを行った
「日本型ベーシックインカム生活基礎年金」提案のここまでのプロセス(2020/11/27)
を投稿しました。
本来この記事を11月最後30日に投稿すべきだったのですが、ジェンダー関連でのシリーズ記事を書くのに時間がかかったため、順を入れ替えました。

以上が、11月のすべての投稿記事です。

「ベーシック・ペンション」に思い至った11月末


12月を2020年のまとめの月としており、当然まとめ・総括にふさわしい内容にすべきと、11月下旬ギリギリまでどのようにするか考えていました。
その時ふと思い浮かんだのが、生活基礎年金を英語で表現するとどうなるか。
生活は Life で、基礎年金は、Basic Pension 。
なんだ、これで良いではないか、否、これが良いではないか!
生活の基礎・基本的な部分を保障する年金。
敢えて「ライフ」を利用する必要はなく、「ベーシック・ペンション」で良い。
「ベーシックインカム」にも通じるし、当然「ベーシックサービス」よりも良い。
分かりやすく、覚えやすい!
この用語を用いて、今年2020年を総括し、来年2021年に繋げる。

次回、2020年のゴールとしての最終ステップを報告します。


※初投稿記事に戻る ⇒ Basic Pension ベーシック・ペンション、誕生のいきさつ(2021/1/1)
※第1ステップに戻る ⇒ ベーシックインカムとの遭遇と初期考察:第1ステップ2020年4月~6月(2021/1/3)
※第2ステップに戻る ⇒ コロナ下で進めたベーシックインカム、シアン検討:第2ステップ2020年6月~8月(2021/1/4)
※第3ステップに戻る ⇒ ベーシックインカム法案作りにトライ:第3ステップ2020年9月(2021/1/5)
※第4ステップに戻る ⇒ ベーシックインカム生活基礎年金案を再考察:第4ステップ2020年10月(2021/1/6)

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